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青の季節
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蒼き頬を濡らしながら…

by winner7
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「教育」は「学校」「家庭」「地域」だけではない。政府は「教育政策」を早急に見直すべきだ!
Excite エキサイト : 社会ニュース

迷走する日本の「教育」が生み出した現在の結果。日本が「精神の骨格・主柱」を失い、進むべき方向を見失っている事が、最も問題である。

近年の環境破壊により、世界規模で多くの生物が絶滅、またその危機に直面している。
それは、その生物が生きていく為に必要な条件を備えた環境が著しく変質し、生態バランスを失った結果である。
人間に於いても、それは同じことが言えるのではないか。
健全な「環境」(=社会)に健全な「人間」が育つ。劣悪な環境のもとではマトモな人間が育つわけがない。
今の日本はどうか。いわずもがなである。

事あるごとに「学校教育」「家庭教育」「地域での教育」が取り沙汰され、「各カテゴリ」の人々は、互いに責任をなすり合っている。
「学校」「家庭」「地域」、それぞれのカテゴリにおける教育のグレードアップ、それも確かに重要であるが、しかし、それのみでは全くもって足りないのではないか。

今の社会に生きる「全ての大人」が、国の将来を決する「教育」について真剣に考え、行動しなくてはいけない時である。
自分の子供も他人の子供も分け隔てなく、健全に育んでいくことのできる社会。
少なくとも昔の日本には、今に比べればそういったものがあったように思う。

「全ての大人は全ての子供の教育に対して責任がある」
誰もがそう考えるような社会全体の「意識改革」こそ第一にしなければならないのではないだろうか。

特に、子供のメンタルな部分の成長に大きく関わっているのが、実は「情報メディア」である。
例えば、この過去50年をとってみても、子供を取り巻く環境の中でもっとも大きく変わっているのはこの部分だろう。
今の50代以上の人達が子供の頃の情報メディアと言えば、「映画」、「ラジオ」、本などの「印刷媒体」くらいなものであった。
しかし、現代はありとあらゆる「メディア」で溢れ返っている。TV、ゲーム、マンガ、インターネットetc...
しかも、それらは商業的営利主義と強く結びつき、利益追求のため、常に人間のあらゆる「欲望」を強く刺激し、沸き立たせる事によって更なる需要の拡大に利用している。「食欲」「性欲」…。

また、メディアの中でも絶大な影響力を持つのはテレビであるが、テレビをつければ毎日必ずどこかのチャンネルで「殺人」を扱っている。
定時に放送されるニュースでは、日本中、世界中のどこかで現実に起きている凄惨な殺人事件を、わざわざ連日のように報道する。
またドラマでは「~殺人事件」などのタイトルで、残酷な殺人シーンなどがリアルに描写される。

心理的側面から言えば、幼少期にある子供の心は「真っ白なキャンパス」のようなものである。メディアなど外界からの刺激から受ける影響が我々大人とは全く違う。
一般的に学業における吸収力も我々大人にくらべ各段に良いと言われるのはそのためだ。
スポンジが水分を吸収するように、事の善し悪しを問わず何でも吸収してしまう。
また、幼年期はバーチャル(仮想現実)と、本当の現実との境界が曖昧な時期とも言われている。
毎日のようにメディアが垂れ流している仮想現実における「人間の死」が、視覚・聴覚を通じて子供のメンタリティを、ゆっくりと汚染していく。

結果として、「自他共の人間の死」に対しての感受性が麻痺するとともに、「悪しき欲望」ばかりが増大した子供が量産されていくのだとは言えまいか。

メディアが子供に与える影響。誰もがなんとなく感じている部分だとは思うが、それを検証するのは難しい。また、仮にできたとしても、それに対する抵抗勢力は手ごわいものがある。
国はその研究に関しても、早急に着手すべきだ。

その他、子供が健全に育つ事ができない原因には多々あるが、その内の一つには「ゆとり教育」の失敗というのもある。
バブル時代、当時の政府が、平和ボケ、裕福ボケに漬かりきった頭で考え出した教育改革案が、この「ゆとり教育」であった。
当時の文部大臣は「5年後を見てください。不登校も落ちこぼれも一切なくなります」と言い切った。理論的には不登校やいじめはなくなるはずであった。しかし現状はどうであったか。
「ゆとり教育」と言う愚かな教育改革方針により、学力も低下。子供の心に「ゆとり」が生まれるどころか「ストレス」は倍増している。

教育は国家の前途を大きく左右する最重要課題である。
小泉首相は、総理就任時、「現在の痛みに耐えても、将来の人材育成をなすべきである」という「米百俵の精神」を叫んだが、それから4年、果たして「教育」に関しては、何らかの成果があっただろうか?むしろ悪化しているのではないか。

国は、弊害ばかりの「ジェンダーフリー思想」を根本においた男女参画~云々に、年間10兆円もの予算を湯水のように使うのなら、教育にこそもっと金を使うべきである。
by winner7 | 2005-09-23 13:59 | 日本